パリ五輪柔道で永山竜樹選手に誤審、波紋広がる

パリ五輪の柔道男子60kg級で、日本の永山竜樹選手がスペインのフランシスコ・ガルリゴス選手との準々決勝で敗れたが、その判定をめぐって大きな議論が巻き起こっている。

パリ五輪柔道で永山竜樹選手に誤審

問題の一戦、主審の「待て」後も絞め技が続く

永山選手とガルリゴス選手の一戦は終盤、ガルリゴス選手が永山選手に絞め技をかけ、優勢に試合を進めていた。しかし主審が「待て」の合図をしたにもかかわらず、ガルリゴス選手は絞め技を解かず続行。不意を突かれた永山選手は気絶したように畳に倒れ込んだ。

この場面で主審は一本を宣告。だが、「待て」の合図後も絞め技が解かれなかったことから、永山選手は判定に納得がいかず、ガルリゴス選手との握手を拒否し、畳から降りることなく長く抗議を続けた。

ファンからは誤審を指摘する声が続出

この一連の流れを見たファンからは、SNSを中心に「明らかな誤審」「理不尽すぎる」「危険な行為だ」といった批判が殺到。素人目にも分かるほどの誤審だったとして、日本側に猛抗議を求める声も上がった。

永山選手は昨年の東京グランドスラムで東京五輪金メダリストの高藤直寿選手を破り、初の五輪出場を決めた有望株。この日の敗戦で敗者復活戦に回ることとなったが、銅メダル獲得へ再起が期待される。

審判団は「待て」を誤りと認めるも、判定は覆らず

大会後、審判団は「待て」の合図が誤りだったことを認めたが、一本の判定は覆らなかった。またガルリゴス選手がなぜ絞め技を続けたのかについても、明確な説明はなかったという。

スポーツにおいて審判の判断は絶対的だが、今回のような明らかな誤審が起こってしまうのは残念だ。公平な判定によって選手の力が正当に評価されるよう、審判のあり方についても再考が必要だろう。永山選手には敗者復活戦での活躍を期待したい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました